親の介護が突然やってきた

父は10年くらい前から、心筋梗塞、糖尿病、5年くらい前から膀胱がんに腎臓がんと、たくさんの病気を抱えており、入退院をくりかえしてきました。

3年くらい前からは、もはやできる治療はありませんということで、抗がん剤もやめ、自宅で母に介護されながらクラしておりました。

子どもは私と弟妹と3人いますが、みんな実家を離れております。

母は父より9才も若く、健康で元気がとりえというタイプだったので父の介護は全面的に母にまかせきりで、元気な母がいて本当によかったーと思っていたのです。

そんな母が入院するとなったら、家族全員が大変困るわけです。

父をどうするんだと。

母の入院は5日後の7月5日に決まりました。

がんはすでに大きすぎて取り除く手術はできないけど、抗がん剤で進行を遅らせる治療をすることになりました。

2週間くらいの入院となりそうでした。

私はそんなすぐに入院しなくても、少し旅行したりとか、おいしいもの食べに行ったりとか、会いたい人に会って、行きたいとこに行って、少しだけ楽しいことしてからでも遅くないんじゃないの?私ならそうするけどなーと言いました。

父が抗がん剤治療を2年ほどやったので、その様子をみていましたので抗がん剤をしたとたん副作用でぐったりし、決してよくはならず、回数を経るごとに徐々に体力は弱っていくものだと認識していました。

ステージ4という状況からしても、時間稼ぎにしかならないのだから、治療が多少遅くなろうが大差はなく、それよりも今まだ元気なうちにやりたいことをやったほうがいいと思ったのですが、母は楽しめないからいい、早く入院して治療を開始したいと希望しました。

ここは悔やまれます。もっと強く進めてもよかった。

一度入院したら、もう二度と旅行なんてできないと予感していました。でもここで、そんなことは言えません。母は治療して治る気でいるのだろうか。あの真っ白いできものがいっぱいに広がった胃の中の映像を思えば、治るとは到底考えられないのに。

と疑問に思いながら母の意見を尊重するしかありませんでした。

母の胃がんがステージ4と判明した日

49才女性、4人家族プラス犬、地方都市在住。

1年前に、突然やってきた親の介護について記録しておきたいと思いました。

この1年状況が変わるたびあたふたと奔走し、そして今も続いています。

介護はいずれ来るとは思いながら、まだまだ10年以上先のことだと思っていました。

ちょうど1年前になります。

もう1年が経つんですね。まだ1年かな。

昨年H28年6月の初めに2ヶ月ぶりくらいに実家の両親に会いに行ってみたら、母がやせた気がしました。

「あれどうしたのやせたんじゃない?」

「うん、食欲があんまりなくてね、62キロあったのが55キロになった。でも太りすぎだったから、ちょうどいいくらいだけどね。」

母は70の誕生日を迎えたばかり、からだを動かすのが好きな人で、はたけをやり、スポーツをやり、数年前まで仕事もしていた活動的な元気な人でした。

ちょっと検査をと近くの医院でレントゲンをとったところ、甲状腺に影がある、から始まり、検査検査、大きい綜合病院にうつって、さらに検査検査、その結果発表をご家族と一緒に聞きに来て下さい、となりました。

父はたくさんの病気を抱えており、母が父の介護を5年ほどやっていたのですから、連れていくのは大変、検査結果は私と弟が一緒に行くことになりました。

最初の検査から20日ほどがたっておりました。

私も弟も実家からは1時間以上かかるところに住んでいます。

雨の降る6月30日の朝、病院で集合しました。

待ち時間は長かったけど、母と私と弟3人だけの取り合わせなんて珍しく、めったにあることでもないので、いろんな話がはずみました。

このときはがんかもしれないけど、そんなにひどくはないだろう、根拠もなくそんな風にみんなが思っていたと思います。

ところが、医師から聞かされた結果は、胃がんのステージ4でした。

みせられた映像は、胃の中に白くて不気味なできものがいっぱいひろがったものでした。